※当サイトでは広告を掲載しています

四方山話

コイン精米機の使い方はこんな感じ

兼業農家ということで稲作もしている、高井優希です。

以前は出荷用の米も作っていましたが、今は身内で食べる分しか作っていないので、兼業「農家」と言えるほどのものではありませんが(笑)

お米って、精米した状態で保管するよりも玄米で、玄米の状態で保管するよりも籾付きで保管する方が、美味しさをキープすることができます。

理想を言えば、食べる直前に籾擦り→精米することが一番なのですが、さすがにそれは現実的ではありません。

我が家の場合、今までは、脱穀した後すぐに精米所へ持って行って、まとめて玄米にしてもらっていました。そして玄米状態で自宅の小屋に保管しておき、米びつの残りがある程度まで減ってきたら白米に精米する、という流れ。

しかし、農家の高齢化で稲作をする人が減っていき、周りの田んぼがどんどん宅地になっていき、精米所を利用する人も減ってしまいました。

利用する人が減れば維持も困難に。そして、精米機自体も老朽化により維持が困難になってしまったということで、ついには精米所が閉所してしまいました。

そんな訳で、今では脱穀後の籾付き状態のままで保管しておき、その都度コイン精米機で白米に精米しています。

先日、たまたま知人との話の中でそんな話題が出たところ、その知人はコイン精米機の使い方が分からないから1人で行くのは怖いとのこと。もしかしたらそういう方が他にもいるかもしれない!ということで、簡単にコイン精米機の使い方を紹介してみようと思います。

前置き長すぎっ!(笑)

籾擦りもできる精米機の紹介

さて、ひとくちに「コイン精米機」と言っても、世の中には、玄米を白米に精米するだけのものと、籾付きの状態から玄米もしくは白米に精米してくれるものがあります。今回紹介するのは後者のタイプです。

そもそも私は、籾擦りできないタイプのコイン精米機を使ったことがないのですが、たぶん基本的な使い方はどちらも同じじゃないかなぁ。

話を戻しまして。

コイン精米機は、スズメやハトなどを避けるため、そのほとんどがプレハブのような小さな建物の中に設置されています。営業時間中は誰でも自由に入ることができ、営業時間外は入口が施錠されることが多いと思います。

プレハブのような建物の中に入ると、こんな感じの機械がお出迎えしてくれます。

コイン精米機正面

プレハブの外観を写せれば良かったのですが、いつも利用するコイン精米機は狭い場所にあるため、変な角度の写真でご勘弁ください(笑)

コイン精米機を使う手順

さて、それでは精米してみましょう。機械に順番が書かれていますので、その順番通りに。

まず1番の料金投入。

どれくらい料金がかかるのかは、機械中央部あたりにある液晶画面に表示されています。参考までに、私がいつも利用するコイン精米機の場合ですと、約30kg入るコンバイン袋いっぱいに入った籾付き米で、1袋500円、2袋だと900円~1,000円です。

お金を投入すると、2番のお米投入口が開きます。このとき、大きな音をたてながら機械が動き始めます。本当に大きな音なので、音に敏感な方は気を付けてください。

お米投入口が開いたら、精米前のお米を投入します。写真は籾付きのお米です。

お米投入口に籾付き米を投入

お米を投入すると、3番目の「お好みの白さ(精米加減)」を選ぶようアナウンスがありますので、希望の白さをボタンで選択します。

精米後の白さを選択

どれを選んだらいいか分からない方は、一般的に売られている精米された米と同じ「標準」でいいかな。無洗米にしたい場合は「無洗米」を。その他、分つき米が良い方はお好みで。

お好みの白さを選ぶと精米が始まります。再度、大きな音をたてながら機械が動き始め、投入したお米がどんどん機械の中に送られていきます。

機械に吸われていくお米

しばらくすると、機械右側にある4番の白米出口に、精米されたお米が出てきます。

白米出口に袋をセット

白米出口の下に、精米後のお米を入れる紙袋(少量の場合はレジ袋などでも可)をセットし、写真右下にあるペダルを踏んで白米を袋に入れていきます。

ちなみに、30kgくらいまでなら白米出口にストックできるようなので、焦って袋に移す必要はありません。

籾から白米にする場合は、籾擦りが終わった時点で機械の半分が停止するので、少しだけ機械の作動音が小さくなります。お釣りがある場合は、このあたりでお釣りが出ますので取り忘れないように。

その後、精米が終わると、液晶画面の表示が変わります。

精米が終わったあとの液晶表示

最後に、機械の中に残った白米が出てくるので、機械が完全に停止するまで待ちましょう。

「ご利用ありがとうございました」「またのお越しをお待ちしています」というアナウンスが、完全に終了の合図です。白米出口に残った米を全て袋に移し、持ち帰りましょう。

2~3分ほどするとブザーが鳴って、お米投入口が閉まります。

さいごに

動画じゃないのでわかりにくいかもしれませんが、ほとんどのコイン精米機は上記のような手順で使うことができると思います。

お金を投入する際にひとつ注意点。

できるだけ最初に大きな金額を投入しておくことをオススメします。もし金額が不足した場合、硬貨なら追加投入できますが、紙幣はなぜか追加投入できませんでした。

投入した金額が不足した場合は、精米前のお米が残ったまま精米が終了してしまいます。また最初から(お金を投入するところから)始めないといけないので、余計な時間がかかってしまいます。

もし自分の後に待っている人がいた場合、さらに待たせてしまうことになるので、気を付けましょう。

あともうひとつ。帰る前に、必ずコイン精米機の出入り口のドアを閉めてくださいね。開けっ放しだと、鳥や小動物が入り込んでしまうことがありますので。

初稿:2021年7月14日

-四方山話
-,

© 2024 たかたかゆーき