昨年の夏、秋収穫用にダイコンの種を蒔きました。
しかし、蒔いた時期が少し遅かったようで、ダイコンたちが収穫期を迎える前に、雪が降る季節になってしまいました。
雪が降れば地面は凍り…そもそも、雪が無くても朝晩は地面が凍ってしまうため、ダイコンたちを引っこ抜くのも大変です。どうせ冬の畑は雪置き場にしかならないので、そのまま雪の下で越冬させてみることにしました。
そして春を迎え…。
ざっくりもくじ
越冬したダイコン
雪も降らなくなり、だんだん暖かくなってくると、なんとダイコンが成長しはじめました。中には、直径10cmを超えるものまで。
しかし、冬の間に凍みてしまったダイコンなので、美味しくないどころか食べられるかもあやしい。そう思いつつも、恐る恐るかじってみると…意外にもみずみずしくて甘かったのです。
畑には越冬したダイコンが100本以上。せっかくだから、と、毎日ダイコンサラダにして食べました。辛みがすっかりなくなって、ただただ甘くて美味しいダイコンでしたとさ。
今になってみれば、写真に残しておけば良かったなー…と後悔。
花芽が伸び始め
さすがにダイコンサラダも食べ飽きてきた頃、花芽が伸び始めました。この花芽も食べられるんですよ。
以前、ブロッコリーの花芽がとても美味しい、という記事を書きましたが、ダイコンの花芽も柔らかくて、とても美味しいのです。
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ダイコンの花芽の食べ方で一番好きなのは、さっと湯がいて、かるく塩をふってオイスターソース掛け。他にも、ベーコン巻きにしてみたり、かつおぶしを乗せてしょうゆをかけたり、バラ肉などと一緒にさっと炒めたり。
収穫後は日持ちしないので、なるべく新鮮なうちに湯がいてしまった方が良いです。湯がいた後は、冷蔵庫で1~2日くらいは大丈夫。
畑にはまだまだ何十本ものダイコンがあるので、後から後から出てくる花芽に、食べるスピードが追いつきません。
花が咲き始めると
わずかしかない花芽の期間が終わると、次々に花が咲き始めます。ダイコンの花は、小さくてうすーく紫がかった白。びっしりと咲いている様子は、とてもダイコンには見えません。
この時期になってしまうと、もう食べるところはありません。いや、食べられるとは思いますが…筋っぽかったり硬かったりしますので。
花が終わり実りの時期
花が咲き終わる頃、ダイコンたちは次々と実をつけ始めます。最初は細長い棒みたいな形をしていますが、だんだんとサヤエンドウみたいな形に変化していきます。
この実が、最初は鮮やかな緑色をしているのですが、だんだん色が褪せてきて、水分量が減って薄茶色っぽくなっていきます。ほぼ乾いてカラカラになった頃、ダイコンたちの最後の収穫です。
1本のダイコンからこんなにも
カラカラに乾いたダイコンの実には、種が入っています。ひとつひとつ手で割って、種を取り出します。地味な作業です。
そして、1本のダイコンから採れた種がこちら。
たった1個の種から育ったダイコンが、こんなにもたくさんの種を実らせてくれたのです。
最後の収穫の直前に大雨があり、一部の種が水に浸かってしまったので、既に発芽を始めている種もありますね。早く植えてあげないと。
注意点
今回、種を収穫したダイコンは一般品種であり、登録品種ではありません。登録品種の場合は、種苗法により許可なく自家採種することは禁じられています。
一般品種は自家採種について制限されず、種苗法にも抵触しないため問題ありませんが、種を採りたい場合は、品種を良く確認しましょう。
さいごに
種蒔きが遅れたことで収穫期を逃し、越冬してしまったダイコンでしたが、そのおかげで長く楽しめる結果になりました。
ちなみに、ダイコンサラダとして楽しんでいたとき、葉の部分も一緒に楽しめたのですが、越冬したダイコンの葉は柔らかく特有のクセも消えていたので、まさに「捨てるところが無い」という状況でした。
昨今の物価高の中、最高にコスパの良い野菜ですね。種もたくさん採れたので、今年は原価ゼロのダイコンたちを育ててみようと思います。