ブロッコリーは、茹でてマヨネーズをつけて食べるのが最高だと思っている、高井優希です。
素材の味を楽しむために、塩茹でするか、マヨネーズではなく塩を軽くふって食べるのもイイですね!
そんなブロッコリーですが、我が家では毎年畑で作っているので、時期になれば採れたて新鮮な状態で食べることができます。
さて、ブロッコリーを自家栽培している方の中で、収穫後もそのまま育てている方はどれくらいいるでしょうか。実は、ブロッコリーは収穫後も楽しめるんです!
ざっくりもくじ
ブロッコリーと言えば
ブロッコリーと言えば、どんなものを想像しますか?ほとんどの方は、葉が茂った丸い木のような形を想像すると思います。スーパーで売られているものも、丸い形が一般的で、これは株から一番最初に取れる、花芽の集合体です。
自家栽培したことがある方はご存知かもしれませんが、最初に収穫した後、そこからうまく育てることで、ひとつの株からもう2~3回ほど丸い塊状のブロッコリーが収穫できることがあります。
とは言え、二度目三度目はうまくできないことも多いので、通常は1回収穫したら、株を撤去してしまうことが多いですよね。
最初の収穫後も育て続けると
地域にもよりますが、長野県のような寒冷地では、種からだと初夏のころ、苗からだと7月下旬~8月上旬くらいに植え、秋が収穫時期になります。そのまま収穫後も株を撤去せず、雪解けの春を待つと…茎が細長くて、菜の花のような花芽が出てきます。
この細長い花芽が、丸いブロッコリーとはまた違った食感と味があって美味しいのです。若い花芽は菜の花のようにお浸しで。やや育ってしまった花芽は、茹でてコチュジャン+ごま油と和えたら、ご飯のおかずとしてだけでなく、お酒のつまみとしてもGood!
もちろん、丸いブロッコリーと同じように、マヨネーズや塩などで食べてもイケます!
ただ、あまり育ちすぎると茎部分がかたく筋っぽくなるので、早め早めの収穫がおすすめ。
このような状態を「とう立ち」と呼ぶ
日常的によく食べている野菜たちは、収穫しないで(もしくは収穫後)そのまま放置しておくと、びっくりするような形に成長していくものが結構あります。
今回のブロッコリーもそのひとつですが、ブロッコリー以外で驚いたのはレタス。収穫期を過ぎて、そのまま成長させてみたところ、花芽がぐんぐん伸びて大きいものは1m以上になりました。写真の左側は横に成長し、右側はまるで塔のよう。
また、ほうれん草を収穫せず越冬させ、春になったら若い花芽を摘んでお浸しや炒めものにして食べる、というのは、割と有名ですね。
このような状態を「とう立ち」と呼びます。葉物や根菜類などに花芽が出ることだけでなく、ネギの先端にぽんぽんができた状態(ネギ坊主)も、とう立ちの一種。
野菜が、自分自身を大きく成長させていく段階を過ぎ、種を残すための成長(生殖成長)を始めた状態です。
ちなみに、ブロッコリーは普段食べているものが既にとう立ちした状態ですが、ここではその後の、細長く生えてきた花芽を指して「とう立ちしたブロッコリー」と表現します。
子どものブロッコリー嫌いが克服できる?!
うちの子(小4男、小1女)はどちらも、ブロッコリーが苦手でした。しかし、見た目も食感も全く違う、このとう立ちしたブロッコリーを食卓に出してみたところ、美味しい美味しいと食べています。
子どもに聞いてみたところ、ブロッコリーは森みたいだし、口の中でボロボロするのが嫌、とのこと。とう立ちしたブロッコリーなら、そんな見た目も食感もないので、気にせず食べてくれているようです。
好き嫌いを克服する第一歩としても、細長いブロッコリーはおすすめできそう。
別品種で似たようなブロッコリーも
とう立ちしたブロッコリーに似たようなもので、茎ブロッコリーやスティックブロッコリーと呼ばれるものがありますが、これは菜の花などと掛け合わせて作られた別品種なので、全く別物です。
ブロッコリーニと呼ばれるものもありますが、こちらはカイラン(芥藍)というキャベツの仲間と自然交配で作られた別品種なので、やはり全く別物です。ちなみに、カイランのルーツはブロッコリーなんだとか。
さいごに
とう立ちした花芽を食べるものは、他に白菜やチンゲン菜、小松菜などもありますが、このようなものは一般的に流通することがほとんどあ
りません。食べられる期間(=花芽が摘める期間)がとても短いですし、採ったその日のうちに調理が必要なくらい、鮮度が命ですし。もし、畑や家庭菜園などで自家栽培をすることがあれば、ぜひ一度、収穫後のブロッコリーをそのまま放置して、細長い花芽を食べてみてください。意外な美味しさに出会えると思いますよ!