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スマホ/ケータイ

日本初のXperia、SO-01Bのむかし話

2010年4月1日、Xperiaの日本第一号機 SO-01B がdocomoから発売されました。日本初のAndroidスマホは、それ以前にdocomoから出ていたHTCのHT-03Aという機種がありましたが、日本で聞き慣れたメーカー製という意味では、自分の中ではXperiaが初かな、という印象。

当時、仕事でGoogleAppsをメインに使うようになっていて、GmailやGoogleカレンダーを頻繁に利用するような状態だったので、携帯からそれらが確認できたり操作できればものすごく便利だな、と思っていた時期でした。

Xperia SO-01Bとは

Xperia SO-01Bはソニー・エリクソンから発売されたXPERIA X10の日本向け端末で、「ドコモスマートフォン」ブランドから発売されました。

発売当時のOSはAndroid1.6で、CPUはQualcomm Snapdragon QSD8250 1GHz、ROMが1GB、RAMが384MB、4.0インチTFT液晶(480x854)というスペックでした。色はSensuousBlackとLusterWhiteの2色で、画面下に物理ボタンが3つ並んでいました。

大人気で品切れ続出

発売された当初のXperiaはまだiモードには対応しておらず、docomoのメールアドレスやiモードサービスが使えませんでした。そして、おさいふケータイにも非対応だったので、フィーチャーホンからの移行はまだハードルが高かったと記憶しています。

しかし、そんな状況でもXperiaは大人気だったようで、自分が欲しいと思ったときには既にショップでは品切れ状態で入荷未定になっていました。

急ぎで必要だったわけではないので、とりあえず近所のdocomoショップで予約をしたところ、納期は10~14日ほど。気長に待つ予定でしたが、なんと予約した翌日の18時頃に入荷したとの連絡があり、夕飯直前にdocomoショップへダッシュして、20人程の列に並び、2時間ほどかかって契約したのはいまだによく覚えています。

使えない機能が多かった

上でも書きましたが、このときはまだiモードが使えないためdocomoのキャリアメールが使えず、おさいふケータイにも対応しておらず、フィーチャーホンからの移行は難しいと判断しました。月の支払い等が増えるけど、当面は2台持ちするつもりで新規契約。

ただ、このときはいろいろな優遇サービスがあり、24回払いにすると機種代が月1,500円程(フィーチャーホンSH-01Bは24回払いで月2,600円程でした)になり、ここにパケホーダイダブルとmoperaU(定額接続するために必須だった)、端末補償サービスにも入って、スマホデビューしたのでした。

Googleアカウントでひと騒ぎ

フィーチャーホンと違い、AndroidではGoogleアカウントの登録が必須となりました。ケータイを使うためにGoogleのアカウントが必要、ということで、docomoショップの店員もよく分かっておらず、手順書に従って新規アカウントを作成して登録する、という対応が横行。おかげで自分のGoogleアカウントがあるのに新規登録されてしまった!という悲鳴がネット上にたくさんありました。

自分はというと、docomoショップでは「自分でやりますから!」と言って初期設定をお断りし、自宅に帰ったあと、説明書も読まずに画面の指示のままに設定を進めてしまったので、つい仕事用のGoogleアカウントを登録してしまい、同じように悲鳴。

その頃は、Googleアカウントを変更するためには端末の初期化が必要、という情報しかなかったので、何とか初期化しなくて済む方法がないかと某巨大掲示板のXperiaスレッドが活発になっていました。

自分もいろいろ端末をいじって試したところ、うまくできたのでこのブログで紹介もしていました。(今はその記事は削除しています)

その後、Android2.1にバージョンアップされてからは、今のAndroidのようなアカウント管理になり、端末の初期化をしないでアカウントを変更する手段はなくなりました。逃げ道として、アカウントの同期をすべてOFFにし、新しいアカウントを追加して使う、という方法は当時も今も健在ですね。

Xperiaでもiモードメールを送受信

今はもうサービス終了していますが、iモード.netというサービスがありました。PCからiモードメール(キャリアメール)を使えるようにするサービスで、これを使ってXperiaでiモードメールを扱ってしまおう、という作戦。

もともと持っているフィーチャーホンの方でdocomoIDを取得し、iモード.netを契約。iモード.netを契約した直後からメールは全てサーバに残るようになるので、Xperiaで芋煮(IMoNi)というアプリを使ってiモードメールの情報を登録すれば、フィーチャーホンとXperiaの両方で同じiモードメールが使えたのでした。

Xperiaをもっと便利にするために

フィーチャーホンと違って、使いたい機能はアプリをインストールすることでどんどん拡張できるのがAndroidのいいところ。

Xperiaが発売された当初からアプリがたくさん開発されていて、Google標準のアプリも含め、使いやすいものや必須と言われるものがたくさんありました。「Xperiaを使うならこれだけは入れておけ」的なアプリ紹介サイトもたくさん生まれました。

スケジュール管理(カレンダー)をもっと便利に

もともと入っているカレンダーアプリはとても使いづらく、Googleカレンダーと連携ができるスケジュール帳のようなものがないかと探してみたら、ありました、システム手帳風のスケジュール管理アプリ。

その名は「ジョルテ」。

Xperiaの設定で、Googleカレンダーと同期する設定にしていれば、ジョルテで入力したスケジュールがGoogleカレンダーにも反映されるし、逆にGoogleカレンダーで入力したスケジュールもジョルテに反映されるので、とても便利。実は今でも使っています。

カーナビアプリも便利でした

今でもスマホをカーナビ代わりに使うことはよくあると思います。Googleマップにナビ機能がありますし、カーナビアプリもだいぶ使いやすくなっています。

当時もありました。Xperiaをカーナビにしてしまうアプリ「Nav Launcher」。

XperiaのGPS機能と、修正版のGoogleマップ(Nav Launcher起動時にインストールできる)を使うことで、ルート検索も渋滞情報もバッチリなカーナビになってしまうというスグレモノ。実際に使ってみたところ、車載カーナビよりも動きがなめらかで、使いやすかったことを記憶しています。

問題は、電池の消費が激しかったことと、どうやってスマホをクルマに固定するか、だけだったかなぁ。

今では当たり前の懐中電灯

今どきのスマホは標準機能で備わっているものも多いのではないでしょうか。スマホカメラのフラッシュライトを使った懐中電灯機能。

これも以前は懐中電灯アプリを使ってON/OFFを切り替えて使っていましたが、これもフィーチャーホンには無い機能だったので、夜になると無駄に使って楽しんでいました。

自分は「FlashLightApp」というアプリを使っていました。今は検索しても出てこないですね。

さいごに

自分が所有する最初のスマホだったこともあり、仕事で使うより、おもちゃのようにいろいろ試して遊んでいたことの方が多かったかもしれません。携帯電話なのにボタンがほとんどなく、基本的に画面をタッチすることで操作する、ということがとても新鮮でした。

今ではすっかり当たり前になってしまったスマホですが、日本での歴史はまだ10年足らず(2019年11月21日現在)と考えると、時代の流れはものすごく速いということを実感します。

さらに10年先、携帯電話はどう進化しているのか、楽しみでもあり怖さもある…かな。

初稿:2010年4月29日

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