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四方山話

トラップマスの掃除、忘れていませんか?放置するとこうなります!

この記事にはトラップマス(排水管)の中を写した写真があります。とても汚い写真ですので、リンクをクリックしないと表示しないようにしています。閲覧する場合は、そのことを十分ご理解のうえクリックしていただきますようお願い致します!

下水道が整備されてからというもの、今はほとんどのおうちに排水用のトラップマスがあると思います。台所排水用、洗面所排水用、浴室排水用など。いずれも定期的に掃除をするように施工業者から言われますし、マスの蓋にもそう書いてあります。

ところが、ついうっかり、台所排水用のトラップマスを2年ほど放置してしまった結果、大変なことになってしまいました。今回はそんな、うっかりが招いた悲劇をお送りいたします。

排水が少しずつ詰まり始める

予兆は8ヶ月ほど前からありました。台所で洗い物をしていると、水の流れが悪く、シンクの排水口に少しずつ水が溜まりだす状態。一応ゆっくり流れるし、シンク下の排水管が詰まってるんだと思ってパイプユニッシュをしてみるなどの対策はしていました。

その頃は、溜まった水が流れ切ると、パイプからコポコポと空気が抜ける音もあったので、ちょうど隣のお宅が家の建てかえ工事をしていたこともあり、工事のせいで空気が抜けにくくなってるのかもね、なんて勝手な解釈をしていました。

その後、夏に向かって暑くなり、隣の工事も終わり、排水が詰まり気味だったのもちょうどそのタイミングで無くなったので、やっぱり工事のせいだった、と思って安心していたのです。

排水の詰まりが再発

しかし、夏が終わり朝晩が涼しくなってきた頃、また排水が少しずつ詰まるようになってきました。しかも、今までよりも詰まりが酷く、洗い物をしているとシンクが浴槽のようになってしまうことも。

またシンク下の排水管が詰まってるんだと思い、パイプ掃除用のブラシを突っ込んでみても、多少ブラシに汚れがついてくるものの、さほど汚れている感じではないみたい。

ならば、と、排水口を雑巾でふさいでシンクに大量の水を溜め、排水の勢いで汚れを流してしまおうとしたところ…なんと、排水中に外から水が吹き出るようなブシャァァァァ!という音が!

慌てて外に出てみると、台所排水用のトラップマスから水が吹き出てる!

トラップマスの掃除をしていなかった

そう、トラップマスの掃除をさぼっていたため、マスの中は油がかたまってこびりついていて、ヘドロと相まって大変なことになっていたのです。

その様子がこちら。閲覧注意です!

写真:[汚れて詰まったトラップマス内部

油の塊の中にストロー1本分くらいの穴が空いていて、そこから排水がやっとこ流れている状態。完全に塞がってしまう寸前、って感じ。

これはヤバい!ってことで、すぐに掃除しようとトラップを引き抜こうとしたけど抜けない!油の塊がこびりついて完全にかたまっていて、トラップがくっついて離れず、棒の部分だけが引っこ抜けてしまいました。

まずは、こびりついた油の塊を剥がさないと。

油を分解してくれる洗剤を流したけどダメ。ハイターでもダメ。パイプユニッシュでもダメ。手を突っ込んでヘラやブラシでゴシゴシしてみたけど全く歯が立たず。表面にうっすら油が浮いているだけで、塊はびくともしません。マス自体が結構深いので、手を突っ込んでもうまく力が入らないのもあるかも。

だったら、お湯を流せば油が溶けるかもしれない。試しに大鍋にお湯を沸かして流してみたところ、塊が溶けて少し剥がれ落ちた!

鍋でお湯を沸かしては流す

それならば、と、大量のお湯で根気よく溶かす作戦を実行してみることにしました。

大鍋でお湯を沸かして、60~70℃くらいでトラップマスに流す、という作業をひたすら繰り返す。沸かしては流し、流しては沸かす。5~6回くらい繰り返したでしょうか、最初はストロー1本分くらいしかなかった穴がだんだん広がっていき、ようやくトラップ部分が見えてきました。

そこでもう一度トラップを引っ張ってみたら…ガポッという音と共に引っこ抜けた!

お湯でだいぶ汚れは落ちましたが、外れたトラップ部分はこんな感じ。

写真:[汚れたトラップマスのトラップ部分

写真:[汚れたトラップマスのトラップ部分を外したところ

このあと、外したトラップ部分をバケツに入れて、お湯と、発泡タイプのパイプクリーナーを入れて30分ほど浸けておき、お湯から上げた後は軽くタワシで汚れを落としたら、すっかり新品同様の綺麗さに。

マスの方は完全に綺麗にはできませんでしたが、最初の状態に比べたらだいぶ良くなったんじゃないかな。

写真:[トラップ部分を掃除したあと

さいごに

トラップマスのフタには『定期的に掃除をしてください』と書かれているんだから、きちんと定期的に掃除をするべきですよね。こまめに掃除していれば、こんなに苦労しなくても良かったんじゃないかと思います。

我が家は油をよく使うのに、割と洗剤を使わないでアクリルタワシで流してしまうので、それが余計に油汚れをこびりつかせる原因だったのかも。そして、夏の間は気温が高かったから、油が完全に固形にならなくて何とか流れていたのかもしれない。

これからは、掃除も洗剤もケチらずに行きたいと思った日でした。

みなさま、トラップマスの掃除は定期的に行いましょう!そして、こんな苦労をしないように注意しましょう!

初稿:2018年10月7日

-四方山話

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