四方山話

なつかしのTAKERU、実はJOYSOUNDの前身

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実家の自室を片付けていたところ、押入れのダンボール箱の中から次々と出てくる懐かしいもの。

中でも懐かしかったのが、まだ中学生だったか高校生だったか覚えていないけれど、お小遣いを握り締めてよく行ったのが、自転車で片道30分くらいの距離にあるPCショップに置いてあった、ソフトベンダーTAKERU。そのTAKERUで定期的に発行される冊子「TAKERU PRESS」と、会員になると定期的に送られてきた会員向けの冊子「TAKERUわあるど」が出てきました。

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TAKERUで配布されていた冊子

TAKERUとは?

TAKERUというのは、PC向けのゲーム(パッケージものや同人ものなど)や実用系アプリなどを安価で販売しているいわばPCソフトの自動販売機。タッチパネルで欲しいソフトを選んでお金を投入すると、購入したソフトに必要な枚数のフロッピーディスクが1枚ずつ出てきて、それをTAKERUにあるFDドライブに入れてコピーしてもらう、というもの。

当然、パッケージ販売されているソフトをTAKERUで購入してもパッケージが出てくるわけではなく、あくまでTAKERUオリジナルの刻印があるフロッピーディスクにデータをコピーしてもらうだけ。説明書も、TAKERUオリジナルの用紙に印刷されるだけ。

購入したソフトが入ったフロッピーディスクを持ち帰るため、TAKERUオリジナルの黒いケースが一緒に出てくるのですが、これが結構使い心地よく、ケース欲しさに通ったこともありました。5インチディスクでも3.5インチディスクでも使えるようなパーツがついていたと思う。

購入してからその場でフロッピーディスクにコピーしてもらう形態なので、12枚組みとかのソフトを購入したときは、それなりに長い時間待たないといけないのが辛かった。基本的に、新作や人気ソフトなどのデータはTAKERUに内蔵されたハードディスクに蓄積されていたけど、マイナーなソフトやあまり人気の無いソフトを購入すると、その場でソフトのデータをオンラインでダウンロードすることがあり、その場合はダウンロードだけで10分近く待たされることもありました。

・・・今、考えると、もしかしたらオンライン販売(ダウンロード販売)の先駆け的存在だったのかも。今じゃ体験できない、あのフロッピーディスクに書き込んでいる間のわくわく感みたいなものも、懐かしい思い出です。

実はJOYSOUNDが生まれるきっかけだった

そんなTAKERUですが、1997年2月末日にサービス終了して役目を終えました。でも、その技術は通信カラオケ「JOYSOUND」に受け継がれていたのです。

耳にしなくなって久しい、デスクトップミュージック(DTM)でMIDIという音源が流行っていたことがありましたが、そのMIDIをうまく使えないかと考え、思いついたのがカラオケだったんだとか。

MIDIデータというのは1曲あたりわずか数十KBしかないため、当時のナローバンド(電話回線)でも転送するには十分だったはずですし。

ということで、レーザーカラオケが主流だったカラオケ業界に、TAKERUがMIDIデータを蓄積する中継機となって各店舗へ配信する通信カラオケが誕生した、ということです。

パソコンソフトの自動販売機がまさか通信カラオケに変身するなんて、誰も思いつかなかったでしょうね。

初稿:2011年5月7日

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