蓮の種が10粒で100円でした。
境内に並んでいる鉢植えの蓮がどれも立派で、自分も育ててみたくなり、100円を納めて蓮の種をいただいてきました。
見事に蓮の花を咲かせることができるのでしょうか。
ざっくりもくじ
ある程度成長するまでは水の中で
蓮は水生なので、だいたい10cmくらいに成長するまでは水の入ったコップに入れておくだけでいいらしい。
ちょうど、ローソンのマチカフェを持ち帰ったときのプラコップがあったので、そこに水を入れて蓮の種を入れ、日当たりのいい場所へ置きます。
蓮の種は発芽処理をしないと芽が出ないので、種のへこんでいる方に切り込みを入れてから水に浸します。私はニッパーでしっかり切り込みを入れ、とりあえず5粒ずつ水に浸しました。
水を入れたコップでの成長記録
葉が2~3枚になるまでは、水だけで成長します。この間、肥料をあげる必要はありません。体温以上の水温にならないよう注意したうえで、日の光がたっぷり当たる場所に置いておきます。
水は茶色く汚れても問題ありませんが、もし種の表面にカビが出てしまったら、水の交換とカビの拭き取りが必要です。
7日目
ひとつの種から芽が出てきました。写真では見えませんが、もうひとつの種も割れ目の中に芽が出てきているのが見えました。
8日目
前日には割れ目の中だったふたつめの芽が表に出てきました。ひとつめの芽は上へ伸びてきています。ここで残り5粒の種も一旦ひとつのコップにまとめました。
10日目
先に出たふたつの芽が一気に急成長し、コップのフチまで伸びました。他の種からも続々芽が出てきています。
12日目
蓮の小さな葉が開きました。まだ完全には開ききっていませんが、小さくても蓮の葉です。茎が絡んでしまわないよう、再び5粒ずつコップを分けました。
14日目
全ての種から芽が出て、葉も出揃ってきました。茎が絡んでしまわないよう、もうひとつコップを追加し、3粒・3粒・4粒に分けました。だいぶ水がにごってきましたが、このままで問題ありません。
16日目
半分以上の種で葉が2枚ずつになったので、いよいよコップを卒業し、睡蓮鉢へ移植します。
睡蓮鉢に移植します
睡蓮鉢が用意できれば睡蓮鉢がいいですが、用意できない場合は直径30cm以上の円形容器を用意しましょう。蓮の根はどんどん伸びていくので、円形容器でないと表面に出てきてしまうことがあります。
また、大き目の容器でないと花が咲いてくれないので注意です。
蓮を移植するための準備
まず、容器に土を半分まで入れます。田んぼの土が最適ですが、用意できない場合は赤玉土4に対し腐葉土1の割合でつくった土を入れます。バーク堆肥が手に入れば、腐葉土の代わりに入れると尚良し。
肥料として、蓮用肥料が売られているので、それを1回分入れましょう。容器の大きさで入れる量は変わってきますので、肥料の説明通りに。
蓮を移植する
土に穴を開け、蓮を丁寧に入れて土をかけます。
このとき、蓮の種から下向きに伸びている短い茎を折らないように気をつけて。この茎が折れてしまうとダメになってしまいます。
ひとつひとつ、丁寧に優しく移植します。
全てを移植し終わったら、容器にゆっくり少しずつ水を入れていきます。一気に入れず、少し入れては土に染み込むのを待つ感じで。
葉が沈んでしまわない程度に水を入れたら、移植完了です。
蓮は日光を好むので、日当たりのいい場所に置いておきましょう。
肥料について
市販の蓮用肥料が便利です。蓮用と書かれていない肥料を使う場合は、有機肥料は避けましょう。水が腐りやすくなります。
2~3週間に一度、1回分の肥料をあげるようにしますが、肥料をあげすぎると蓮が枯れてしまいます。
水が緑色になってしまう場合は肥料のあげすぎですので、緑色になってきた場合は水を入れ替えましょう。
睡蓮鉢に移植してからの成長記録
17日目
直径30cmほどの睡蓮鉢へ移植しました。土は田んぼから持ってきたため、田んぼにたくさん発生していた小さな水草も浮いています。タニシも5~6匹入れています。
種10粒分を全てひとつの鉢に移植してしまったのですが、これが後で大問題になってしまいました。詳しくは後述。
18日目
毎日水を足して、常に一定量の水がある状態を保ちます。特に気温が高くなってくると水温も上がりやすくなるので、こまめに水を足して水温が上がりにくくなるようにしてあげましょう。
21日目
葉がだいぶ大きくなり、水面が見えにくくなってきました。水中の酸素不足が気になるところですが、水草のおかげで水中は快適な空間のようです。タニシがいつの間にか増殖していました。
25日目
茎がまだ細いせいか、葉の重さに耐えられずに倒れてしまっています。まだ一度も追肥は行っていなかったので、一度目の追肥を行いました。
28日目
一度目の追肥のおかげか、茎が太くなり葉を支えられるようになりました。明らかに鉢が小さすぎます。
32日目
鉢が小さすぎて、葉があふれ返っています。根が伸びる場所がなくなってしまったようで、これ以上成長できなくなってしまったようです。
67日目
1ヶ月ほど様子を見ましたが、ほぼ成長が止まってしまっていました。つぼみがひとつできていたのですが、花が咲かないまま、全体が枯れ始めてきました。
88日目
さらに3週間ほど様子を見ましたが、新しく出た葉が紫色になり、2/3くらいの葉が枯れてしまいました。根が地表に出てきてしまっているので、やはり30cmの鉢に種10粒分は多すぎたようです。
鉢が狭すぎて枯れてしまった
見通しを完全に見誤りました。30cmの鉢には種1粒、多くても2粒ぶんに抑えておいた方が良さそうです。
このあと冬を越し、春先に株分けしたのですが、芽は出てくれませんでした。2年目の秋ごろまで様子を見ましたが、どうも1年目の秋の時点で根まで枯れてしまっていたようで、全滅です。
せっかくつぼみが出てきたのに、非常に残念です。
教訓
蓮は1つずつ育てましょう。一気に種10粒を投入してはいけません。
陶器の睡蓮鉢は避けた方がいいです。冬にちょっとでも凍みると、簡単に鉢が割れてしまいます。
初稿:2018年11月14日