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学校へ行くことは義務じゃない…不登校経験者として思うこと

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中学生時代は不登校だった、高井優希です。

小学校や中学校は義務教育と言われています。学校へ通い、勉強することが義務。勉強しなければいけない。行かなければいけない。

そんなこと、誰が決めたんでしょうか。

子どもが学校に行きたくないなら、行かせる必要なんてありませんあなたが学校に行きたくないなら、行かなくていいんです。


無理に我慢してまで登校する必要はない


日本において義務教育というのは、そもそも「保護者が子どもに就学させる義務」「子どもが教育を受ける権利」であって、「子どもが学校に行く義務」なんてものは存在しません

また、保護者は子どもが学校に就学できるように充分な環境と整えているにもかかわらず、子ども自身が学校に行くことを拒否(=不登校、登校拒否)した場合は、教育法の違反にもならないのです。

不登校というと聞こえが悪く、親にとっても「子どもが不登校児」というと引け目を感じるのかもしれません。でも、親がそんな気持ちでいたら、子どもはそれ以上に引け目を感じ、プレッシャーとなってしまいます。

学校に行かないことは悪ではありません。

いじめで悩んでいるなら、勉強で悩んでいるなら、交友関係で悩んでいるなら、そしてそれが誰にも相談できないなら、無理してまで学校へ行かなくてもいいんです。自殺を考えるほど思い詰める前に、学校なんか休んじゃえばいい。

だって、学校へ行くことは義務ではないのですから。

そして、たくさん休んでも後からいくらでも取り返しがつきます。努力する必要はありますが、中学校に行かなくても高校も大学も行くことができます。もし思い詰めていることがあるなら、先のことを考えるより、今を優先しましょう。無理に我慢しなくていいんです。


中学1年の夏休みを境に不登校


中学生になると、小学生だったそれまでとは環境が大きく変わります。小学校時代に仲の良かった友達とはバラバラになってしまうことも多く、自分と同じクラスに仲の良かった人がいないことも珍しくない。自分もそうで、小学校が3クラスに対し、中学校では7クラスあったため、よく遊んでいた人とはバラバラになってしまいました。

それでも1週間もすれば少しずつ新しい友達もできはじめ、冗談を言い合ったりバカやりあったりするようになりました。ただ、ちょっと風当たりが強かったり、標的にされることが多かったような気がしますが、他の人もそうだったので別にそれが嫌でもなく。

そんな日々を過ごし、学校へ行くことは楽しかったはずですが…中学1年の夏休みを境に、学校へ行きたくなくなりました。はっきりした理由は今でもわかりません。どうしても、と理由を問われれば『なんとなく』としか言えません。

最初は風邪っぽいとかお腹が痛いという理由で学校を休みましたが、それが1週間も経つとさすがに親も心配してきます。何で学校に行かないのか。学校で何かあったのか。いじめられたか、先生に何かされたか。

父親は毎日のように「今日は行け」「明日は行け」と言い、母親は毎晩のように寝るまで足の裏をさすってくれますが、親のその行動や様子が余計プレッシャーとなり、さらに学校へ行けなくなりました。



親が認めてくれたことで気持ちに変化が


そんな日々が3ヶ月ほど続いたある日の朝、突然母親が言いました。

「学校へ行きたくなるまで、家にいていいよ。」

突然言われたこの一言が衝撃でした。それまで、学校は行かなければいけない場所だったはずなのに、急に行かなくていいと言い始めた。自分が学校を休みすぎて、とうとう親がおかしくなっちゃったんじゃないかと、別の不安が押し寄せました。

でも、親はおかしくなっていませんでした。

あとから知ったことですが、その前日の夜、不登校児を抱える親たちが集まるセミナーのようなものに行き、いろいろ話を聞いてきたようでした。

それからというもの、朝はきちんと起きて、家族みんなで朝食を食べるようになりました。それまでは、何か言われるのが嫌で、父親が出勤するまで寝たフリをしていましたが、母親が休むことを認めてくれたことで、堂々と一緒にいられるようになったのです。

子どもにとって、親が認めてくれるというのはとても力強いことです。そうなると、少しずつ後ろめたさのようなものも無くなっていき、家にいても堂々としていられるようになりました。そして、なぜか教科書を広げ、勉強する気持ちも出てきたのです。

もし、親に否定され続けていたら、完全に引きこもりになっていたでしょう。



休んでいた期間は決して無駄ではない


中学生活の3年間、登校して授業を受けたのは正味6ヶ月分くらいしかありません。クラスの仲間とは会えば普通に話していましたが、やはり何と無く引け目を感じて一歩下がってしまうような状況。卒業アルバムでも、ひとりだけクラス写真の左上に別枠で入っています。

中学校生活、楽しかったかと聞かれれば「はい」とは言いにくいですが、決して3年間を無駄にしたわけではなく、普通の人は違う特別な体験をしてきた3年間だと思っています。学校では習わないたくさんのことを見聞し、勉強以外の知識を手に入れた期間、とでも言いましょうか。

その後、足し算引き算ができれば入れる底辺高校、とまで言われていた少し遠い私立高校に進みましたが、そこではたくさんの友達と学校生活を思いっきり楽しみ、勉強もがんばり、地元の大学に推薦で入ることができました。

不登校だったからといって、今は何も引け目を感じることはありません。むしろ不登校だったからこそ、今の自分があると思っています。そして、中学時代に不登校だったことを、今は堂々と人前で話します。

不登校はマイナスではありません。バネを後ろに引っ張っている期間です。必ずその後、手を離せばバネが前に飛んでいくように、大きくステップアップする日が来ます。

初稿:2018年11月3日

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