今は亡き祖父が若い頃に建てた物置小屋のうちのひとつが、今にも崩れそうなくらい老朽化してしまったため、取り壊すことになりました。
取り壊すにあたって、小屋にあるものの中で必要なものや使えるものと、処分するものをわけないといけないので、仕分け作業してきました。
40~50年前のものがたくさん
いろいろなものを引っ張り出してみると、教科書などでしか見たことがないような農機具がたくさん出てきたり、伯父が学生時代に使っていた教科書や参考書などがたくさん!包み紙として使われていた新聞の日付は、なんと60年以上前のものも。
農機具なんかは、綺麗なものだったらそれなりに価値があったかもわかりませんが、残念ながら長年の雨や風による浸食でボロボロになっていたり、途中で折れてしまっていたりして、ただの粗大ゴミ状態。
巨大な木の臼もありましたが、朽ち果てていて原型を保っているのがやっとの状態。
でも、そんな中で珍しいものを発見したので、いくつか写真を撮ってみました。まずは鍔。刀に使われていたものかな。


たぶん刀の鍔だと思いますが、表には馬に乗った武将が二人描かれていて、裏には海と山のような風景も。祖父が他界しているため、これに価値があるのかもわかりませんし、いつの時代のものかもわかりません。青サビが出ているので、銅でできているのかな?
そして、次に撮ってきたのは兵庫県上郡町の柴田工業という会社で作られたらしい除草器。

除草器とありますが、これは田植え後の苗間に出てきた雑草を取る道具だったようで、なんと兵庫県上郡町の郷土資料館というWebサイトに載っていました。
もうひとつ似たようなもの。

シバタ式除草器に良く似た形をしていましたが、こちらは長野県篠ノ井町(現在の長野県長野市篠ノ井)の富士産業という会社で作られた「高橋式万能耕作機」というもの。
こちらも脱穀で使っていたらしいのですが、残念ながらこちらはいくらググっても情報が見当たらず、詳細はわかりませんでした。富士産業という社名の会社が多すぎ!(笑)
しっかし、電話番号が…本社はともかく、工場の電話番号がたったの3桁しかない!市内局番すらナシ!そして、特許番号が3つ記載されているけど、特許番号検索で検索してもヒットしないほど古い番号のようです。
こういう昔の道具なんかが出てくると、子どもさながらにワクワクしてしまう自分。教科書で見た写真と同じものが目の前にある、という事実が堪りません(笑)
初稿:2013年2月27日
・シバタ式除草器と高橋式耕作機の外観写真 ダウンロード