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カメラ/写真

樹氷でもない粗氷でもない、雨氷

寒さにはそこそこ強い、高井優希です。

子どもは風の子、とはよく言ったもので、自分も小さい頃は、真冬でも外で遊んでいました。寒風吹きすさぶ中でも、シャツに薄いトレーナーくらいの格好。それでも風邪をひかず、元気に走り回っていました。

今は…寒さには今でも強い方だと思っていますが、それでも上着を着ていないと、すぐに風邪をひいてしまいます。年には勝てません(笑)

さて、今の時期はちょうど寒い日が続いていますが、朝晩が冷え込んだある日、とても綺麗な写真が撮れましたので、ご紹介したいと思います。

発生条件が非常に厳しい雨氷

樹氷(じゅひょう)というのは、よく聞きますよね。

葉が落ちた木の枝に、真っ白な雪がたくさん付いたような状態の、あれです。正確には雪ではなくて、気泡を含んだ小さな粒状の氷が、たくさん木にくっついているのです。木が完全に覆われたものは「アイスモンスター」や「雪の坊」なんて呼ばれることも。

そして、この樹氷がもっと荒々しく、スーパーサイヤ人の髪の毛みたいに尖っているものを、粗氷(そひょう)といいます。例えが分かり辛いですね。ものすごく簡単に言ってしまうと、風が弱いと樹氷になって、風が強いと粗氷になる、らしいです。

ですが、今回撮影したものは、雨氷(うひょう)というもの。枝が透明な氷でコーティングされている状態、と言えばわかりやすいでしょうか。

晴天と雨氷1

普通、水は0℃を下回ると凍ってしまいますが、水を構成する分子がとても安定した状態だと、0℃以下になっても凍らず、過冷却という状態になります。この状態の水に衝撃を与えることで、急速に凍結して氷になるため、写真のように枝をコーティングしてしまうような氷が形成され、雨氷となります。

雨氷の様子

実は雨氷かどうか自信はない

そんなわけで、ここまで「雨氷」「ウヒョウ」と連呼してきましたが、実はこの写真の状態が本当に雨氷なのかは、確信が持てません。

もしかしたら、樹氷が溶けて枝に水分が残っていたところで、また寒くなって凍っただけ、なのかもしれませんし。もしそうだったとすると、雨氷とは別物らしいです。

でも、雨氷であろうとそうでなかろうと、綺麗なものは綺麗なので、どちらでも良いです…よね?(笑)

晴天と雨氷2
初稿:2019年2月19日

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