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あなた人間?わたし人間!

あなた人間?わたし人間![第1話]

アイキャッチ[あなた人間?わたし人間!]

ある上司が『人間であること』を疑われ始めた日

「上司なんだから、我慢するのが仕事でしょ?」

いつからだろう。
そう言われることに、疑問を持たなくなったのは。

部下が仕事を忘れても、
期日を守らなくても、
同じ指摘を何度繰り返しても改善されなくても、
こちらが疲弊しても、感情を削られても、

「上司なんだから」で片付けられる。

確かにそうだ。
上司は感情をぶつける立場ではないし、
部下を守るのも、現場を回すのも役割だ。

でも――
上司はロボットじゃない。

ある日ふと、こんな考えが頭をよぎった。

「……あれ?
もしかして、
こちらが“人間”として扱われていないのでは?」

指示を出せば、
「念のための確認です」と何度も聞き返される。
それなのに、本当に必要な確認はされない。

期限を決めても、
「忘れてました」「優先度を間違えました」。
対策を一緒に考えても、
「忘れました」で終わる。

良かれと思ってしたことは記憶から消え、
問題が起きたときだけ、
「そう指示された」「言われた通りにやった」と私の名前が出てくる。

……おかしい。

これは「仕事ができない」の話ではない。
「成長が遅い」の話でもない。

人と人としての前提が、どこかで噛み合っていない。

そう気づいたとき、
私はようやく理解した。

この話は、
「困った部下をどうするか」の話ではない。

「上司が、どうやって人間でいるか」
なのだと。

これは、
どこにでもいそうな「とある上司」の話。

同じように、
夜に一人でため息をついたことがある人へ向けた、
ほんの少し笑えて、
少しだけ心が軽くなるかもしれない、
そんな話である。

つづく

原案:とある上司くん
構成:高井優希
編集:AI・灯(あかり)

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