出会いの、みきょんじゅり

出会いの、みきょんじゅり

出会いの、みきょんじゅり[第1話]

出会いの、みきょんじゅり 第 1 話 「山を登る理由」 これは俺の話だ。いや、正確に言えば「俺たちの話」か。まあ、聞いてくれよ。酒の肴にでもなればいい。ん?俺は誰かって?そんなことはどうでもいい、好きに想像してくれ。話を始めるぞ。俺はもとも...
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出会いの、みきょんじゅり[第2話]

出会いの、みきょんじゅり 第 2 話 「みかんゼリー」 どのくらい時間が経っただろう。5分か、10分か。久しぶりに、時計を気にしない時間を過ごしていた。不意に、足音が聞こえた。砂利を踏む軽い音。1人分。規則的だが、少しだけ不慣れな歩き方。ヒ...
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出会いの、みきょんじゅり[第3話]

出会いの、みきょんじゅり 第 3 話 「中学英語の恋」 連絡が来たのは、翌日の夜だった。珍しく早い時間に帰宅できた俺は、シャワーを浴びて、缶ビールを開けたところだった。スマートフォンの通知音。見ると、メッセージが届いている。——ああ、昨日の...
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出会いの、みきょんじゅり[第4話]

出会いの、みきょんじゅり 第 4 話 「彼女の事情」 彼女のことを、少し話しておこうと思う。もちろん、出会った当初は何も知らなかった。名前の読み方すらわからなかったんだから。だけど週に一度、語学交換と称して会うようになって、少しずつ——本当...
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出会いの、みきょんじゅり[第5話]

出会いの、みきょんじゅり 第 5 話 「ふたつの世界」 語学交換を始めて3ヶ月ほど経った頃から、俺たちは「語学交換」という看板を掲げる必要がなくなっていた。普通に会って、普通に飯を食って、普通に話す。それだけの関係になっていた。週1だった頻...
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出会いの、みきょんじゅり[第6話]

出会いの、みきょんじゅり 第 6 話 「時計の針」 その話を聞いたのは、季節がひとつ変わった頃だった。出会ったのが秋で、語学交換を始めたのが秋の終わり。冬を一緒に過ごして、春が来た。桜が咲いて、散って、新緑が眩しくなった頃。俺たちは相変わら...
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出会いの、みきょんじゅり[第7話]

出会いの、みきょんじゅり 第 7 話 「みかんゼリーをもう一度」 連絡が途絶えてから、1ヶ月が経とうとしていた。仕事には行っていた。飯も食っていた。息もしていた。生きてはいた。だが、それだけだった。心のどこかに穴が空いていて、そこから大事な...
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出会いの、みきょんじゅり[最終話]

出会いの、みきょんじゅり 第 8 話 「東屋のその先」 ——と、まあ、そういう話だ。長くなったな。付き合ってくれてありがとう。え?その後どうなったかって?そうだな。プロポーズの後のことを、少しだけ話そうか。あの日、東屋で「イエス」をもらった...